気持ちを伝えられなかった、伝えなかった。



それは君への願い。








guadian  force  live







反対を続けた。
の意思が変わってくれるのを期待して。

否、『期待』している時点でその問題が。
望む答えが変わらないのも。
期待が、期待で終わってしまうのも。
ホントウは分かっていた。



ともかく、どんなに引き止めても議論を重ねても。
の旅立つ日はやってきた。

意思は変わらなかった。


島のみんなが見守る桟橋で。
たったひとり、ガードさえもつけずに旅立ちをした
決めた


ガードへの希望も。
旅に出ることも。
旅をしないで平穏に暮らして欲しいことも。
全部全部何度も話して。

それでも、やんわりと断られて。

「ユウタ、わたしは帰ってくるよ。きっと帰ってくる」

夜の、帳の降りたソラの下で言われた。




だから、俺はの言うことを信じる。



召喚士が究極召喚で終えてしまうことも。
帰ってくる可能性が10パーセントにも充たないことも。
小さな頃からすっぱく言い聞かされてきたけど。
それでも、が帰るって言うから、俺はを待つ。


穏やかな波しぶきに、の乗った船がゆっくりと動き出して。
桟橋からは、召喚士を讃える歌とどよめきが沸き上がった。

俺は、手に握りしめるように持っていた青色の包みを、人ゴミをかき分けて船体にしがみついたに向かって投げた。

ッ、それお守りだからな!すんげぇ効くんだかんな!!」

弧を描くように、それはの手の中にひきこまれていった。
汽笛の音が海上に響き渡る。


「ユウタ、ありがとう!大事にするね!!」

絶対、帰ってくるから    !!帰ってくるから!
身を乗り出して叫んだの声は、どんどん遠くなっていった。

あとには、先ほどと同じゆるやかな波が満ち引きを繰り返しながら桟橋に打ちあたっていた。










一ヶ月半後。

桟橋に定期船が到着した。
ちょっと緊張の面持ちの、見習い召喚士とともに降りてきたのは俺宛の小さな小箱。
差出人の名前は旅行行司雷平原支店。
不穏な空気を悟りながらも、震える手で包みを開く。

開ける前から、予想はしていた。
答えはでていた。

小箱の中には、がいつも身につけていた、亡くなった母親から贈られた翠玉のペンダントが入っていた。
焼けこげた緑が、言葉なんて必要ないとばかりに全てを伝えている。
目の奥に、熱いものが広がっていく。
沸き上がる感情が押さえ切れなかった。

透明の雫が覆って、視界全体を埋め尽くす。
わしづかみにしたペンダントの底に、見覚えのある青色の袋。

ペンダントを戻して、青色の包みを握りしめる。
手の平に伝わる中身の感触。

珊瑚の欠片と、青色のビー玉。

いつでも身近にあって、そばにあった島での思い出。

「帰ってくるって言ったじゃねーかよ、帰ってくるって,,,」


待ってるのに、待ってたのに言わせねーつもりか?

言葉にはならない、なってくれない。







好きなんだ。






伝えたかったのは、聞いて欲しかったのはたった、たったそれだけだったのに。

「信じてたん...だぜ、...帰ってくるっていうから...」

帰ってくるって言うから...可能性がないことでも信じたんだ。





伝えなかったのは、

伝えられなかったのは。

キミが帰ってくるようにって、祈り。

願掛け。



















追記**


日記でも宣言した通り、不二 裕太が主役のガーディアンフォースと同じFFドリーム。
もちろんlenが想像した舞台はビサイド島。
lenね、FFの中でもあのユウナ旅立ちシーンはとくにせつないのね。
だから、たいていドリームかくとき舞台がビサイドになっちゃう。
っていうか、この設定ね思い付いたときに、ぶっちゃけ裕太しかいないって思ったんだよね。
やれるキャラが。
木更津 淳でもよかったんだけど、裕太のほうがなんとなくあってるかなって,..。
実は続編も考えてます。
あ〜〜〜〜〜ん、楽しみだよ〜〜〜〜〜〜〜〜。




image song   FINAL  FANTASY  ]『ビサイド島』






2003.02.08