僕たちは、そう。

逃げられない小鳥のように、らせんに捕われ続けていたんだ。











guadian  force  Salvation










「キヨスミ?」



真実だと思いたくないような君の顔、声色。


そうだね、僕がどうしてココにいるのかワカラナイよね、君には。


でも、何度も考えてだした答えなんだよ。
ミナミちゃんが笑うくらい、 必死に考えて出したんだ。




これが、僕の答えなんだよ。





キラキラと薄茶の砂が輝いて目に痛くなるほどの情景。


ねぇ、こんな日は寺院から抜け出して海へ素潜りするなんて楽しいのにね。

でも、残念。

今日はそんなことやってられないんだ。
いつもみたく笑ってられないんだ。

なんて不釣り合いなんだろう、この情景と手に抱いた細い刃。

目の前には、不安を通り越していぶかしげな君。

でも、ほら君の腕にだって不釣り合いなロッドが煌めいてるじゃん。


だから、おあいこ。

それに、この細い刃は君を助けるたったひとつの僕にとっての救いなんだから。


息を大きく吸い込んで、青い世界に解き放つ。



「...悪いけど通せないよ」



「...え?」





何を言ってるのって顏してるね、やっぱり。

でも、君をここから先に進ませるわけには行かないんだ。

旅に出させるわけにはいかない。



細い刃がしなる。



だって、僕は君に死んで欲しくないって思ってるから。


究極召喚なんて僕にしてみたらくそくらえだよ!

たった数カ月のナギ節なんかのために、が一生を棒に振ることはないんだ。

おかしいよ、だって他のみんなに未来があるように、にだって未来があるはずなのに。


どうして君が召喚士だってだけで、旅に出て命を散らさないといけないの。




僕は君の未来を守りたいから、君に死んで欲しくないからあえて刃をむけるよ。



だれがどんなに反対したって、寺院が怒り狂ったって破門されたってなんだって。
僕にとっては君の命が此処に存在するほうがしあわせで重要なことなんだから。



「旅にはいかせられない」


討伐隊の宿舎にかけてあったミナミちゃん愛用の刃を振り切る。
風を切り裂く音が響いて、頭がからっぽになった。


「キヨスミ。何言ってるの?そんなことできない...」


の呟きが風にのって耳に届いて、僕は刃を構えた。


「だったら、僕は君がここから進めないように全力で戦うまでだよ」

構えた僕には不安な瞳をぶつけて、戸惑ったように口ごもった。

「キヨスミ...」


「何してるの?僕は本気だよ?」



間合いをつめて刃が空間を通り抜ける。
の太陽のような髪が二、三本ぱらぱらと落ちた。

「ほら、祈り子様呼ばなくていいの?」

戸惑ってガードしか出来ないに通告する。
刃がマイナスイオンとプラスイオンを切り裂いて、金のロッドにぶつかり派手な音をたてた。

飛び退き再び刃をに向ける。


「...できないよ...」


瞳に映った、は震え絞り出すような声で言った。
手に持った象徴のロッドがぶらんと下を向いている。


「キヨスミと戦うことなんてできない...」


「じゃぁ、旅に出るのは諦めてくれる?」



こんな風にしか言えないことにも嫌気が差していた。








「...........................」











耐え切れないことだとでも言うような雰囲気では首を縦に振った。






ねぇ、僕らは知らず知らずのうちに鳥かごにおさえつけられてたけど。
おしこめられていたけど、その中で小さな幸せをみつけることはできたんだ。



大きな幸せを期間限定の幸せがなくったって、辛くても哀しくてもそんな世界だって君さえいれば生きていけるんだ。


だから。










「君は此処にいて」

































追記**


途中までよかったのに、なんだかやっぱりビミョー失敗臭い千石コラボ。
物語中で語られるミナミちゃんという人物は、山吹の南のつもりです。(友情出演)
詳しく書いてないけど、南ちゃんはあたしの中では討伐隊の隊長なんだよね。
そして、レイピアみたいに細い剣でシンと戦ってるの。(むりがありすぎ!?)
続編と言うかそんなのも考えてます。
でも、その前に真田書きたいなぁ。


image  song  FINAL FANTASY  ]『極北の民』『異界送り』






2003.02.22