あたしたちをt.A.T.u.みたいだっていうひともいるけど

それよりももっと強くてもっと愛が溢れてると思うんだ。




だって、わたしとは深く深く繋がってるもん。
他人以上に。












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「どうした?

大きなため息をついたわたしに亮が心配そうに聞いてくれる。

「...ううん、なんでもない」

一生懸命手を降ってごまかしてから、瞳を伏せる。
考えてしまうのは隣にいる亮のことでも、明日のデートのことでもなくて(ごめんね、亮。でも、わたし亮のことはなにも心配してないの、ラブラブだし)同じ遺伝子をもつうりふたつの妹、のこと。



双子だから心配するのさえエラそぶってるって思われるかも知れないけど、やっぱり立場上は『おねぇさん』だし、わたし。
双子だし、のことは必要以上に気になる。

だからか、最近のは変だと思う。
もう中学生だし好きな人のひとりやふたり、彼氏だっていてふつうだと思うよ。(わたしだって亮と付き合いはじめたの1年の冬だし)
だけど。
一週間前までは、『少林寺やりたい』『彼氏なんていらない』とかさんざん言って武蔵森で一、ニを争うくらい人気のある藤代くんとか渋沢くんのアプローチをなんでもない顔して受け流してたのに。(ほんと、わたしでさえも驚くくらいさらりと軽く)
新しい男のコ(氷帝学園だっけ?)跡部くんが、訪ねて来るようになってからはなんだかちょっと違うような気がする。


態度はいつもと変わらない、むしろ不作法なくらいなんだけど。(言葉も態度も男っぽいし)
あしらいかたも失礼きわまりないんだけど。
なんていうか、のもつ雰囲気が跡部くんと藤代くんたちのときでは全然違う気がする。


、文句言いながらも跡部くんには優しいし。


それにたぶん。
わたしが跡部くんを気に入ってる(っていうか、気になってる程度だよ?だって、亮だけだもん)ってことは、もきっと例外なく跡部くんを気に入ってるんだと思う。(DNAが同じだし)








素直じゃない、は伝えることができないでいるだけなのかも?








「ねー、亮」


それまで黙りこくっていたあたしが急に声をかけたからなのだろう、亮は一瞬身体を揺らすと瞳を移動させた。

「んだよ、?」

びっくりするじゃねーか。と、ちょっと毒づいた後ふっと笑ってくれた。
しかも、手を伸ばしてくる。


「悩みでもあるなら言えよ」


ちょっと心配そうに伸びてきた指がストレートの髪を通り抜けていく。
愛されてる実感。(ちゃんにもつたわってたらどうしよ、恥ずかしすぎる/だって、双子の気持ちは伝わるって言うし)

そんなことで一杯になった、わたしは上の空で見当外の答えを返していた。


「...双子ってすごいよね」

当然、亮は顔をしかめてすっとんきょな声をだした。

「はァ?」

何言ってんだよ、って亮の視線を感じる。












あたしたちをt.A.T.u.みたいだっていうひともいるけど

それよりももっと強くてもっと愛が溢れてると思うんだ。




だって、わたしとは深く深く繋がってるもん。
他人以上に。



















追記**



途中まではよかったけど、後半とくに三上とねぇさん()のカラミがね。
うまくいかなかった。
あ、冒頭のt.A.T.u.は別に双子でもなんでもなし。
ただ、あのふたりってお互いをだいすきとか言ってるから、ちょっとに似てるかなって思っただけ。
もお互いがだいすきだよ、キスとかしないけど。なんたって双子だし)

image song   t.A.T.u. 『t.A.T.u.』(album)




up date2003.05.21