素直じゃねぇところもかわいいと思うなんて、
かなりの重傷だ。
襲来者。
あれは、まだ付き合う前のこと。
ある日突然、台風みたくが俺んちに来て。
いや、俺的にはマジ嬉しかったんだけど。
いきなり着てたブレザーに手ぇかけられて。
『サカってんのか!?』なんて動揺してるうちに。
ボタン、とられてた。
二番目の、ソレ。
俺は意味が分からず思いっきり叫んだけど。後の祭りで。
「へるもんじゃないじゃん、あ!でも、ボタン付け直したりしたらぶっとばす」
そう言い残しては去っていった。
翌日。
当然ボタンがないのを指摘された、忍足に。
「なんや、本当や。跡部、お前そのブレザーどないしたん?」
跡部は不格好になってしまったブレザーをうらめしげにみ、舌打ちした。
「うるせぇよ」
「なんや、ご機嫌ななめやなぁ...跡部様は。女のコが騒いどったで?『跡部様の第二ボタンがない』言うて」
跡部は、忍足の言葉に不機嫌絶好調だった気分を少し浮上させ、聞いた。
「第二ボタンがないとなんで騒ぐんだよ?」
跡部は素で忍足をみた。
忍足は一瞬めがねの奥の細い瞳をみひらいて、かなりビビると吐きたてた。
「は?跡部ソレ素で言ってん?有名やないけ。卒業式に好きな男から第二ボタンもらうんは」
みるみるうちに跡部の顔色は変わっていく。
気のせいか顔が赤い気がする。
跡部は気取っていたポーカフェイスを取り外すと、素で唇を押さえた。
「ソレって...俺をスキだってことなんだよな...?」
口唇を押さえながらおそるおそる問いたずねる跡部に忍足は恐怖すら感じながらも言葉をつないだ。
「あぁ、そうやろな...だから、お前のファンはさわいどんのやろ」
忍足の決定的なセリフに跡部はいまにも浮き上がって流されてしまいそうなほど、気分が高揚していく。
俺とさんざん付き合いたくないだの、言ってたくせに。
なんだよ、やっぱりだって俺のこと
好きなんじゃねーかよ。
素直じゃねーんだから、まったくよ。
俺は、そのあともしつこいファンからのボタンつけ攻撃もかわしまくって、のもんだって主張し続けた。
おかげかなんか分かんねーけど、俺はとつきあうことができるようになった。
あぁ、すんげ−可愛いヤツ。
追記**
ネタふりはいづみちゃんでv
いづちゃん、彼氏にやったっぽいですよ。
彼氏の第二ボタンもぎとって離さなかったって言ってたもん。
かわいーv
up date2003.06.10