holly.




何かを、知りたいと。
もがけばもがくほど、真実は闇の中に隠れていく。

自分が一体なんなのか。
どうして生まれてきたのか。
なんのために生きているのか。

私はずっと、その存在の意味が分からなくて。

人に利用されることを拒否しながらも。
どこかで、誰かが私を知っていてくれることに、安心してた。

私をずっと知ってくれる人は、たったヒトリしかいないから。
たったひとりしかいなかったから。

仲間が、誰かがとなりにいてくれたことがすごく嬉しくて。

自分が、死ぬんだってわかっても。

怖くなかった。

大きくて、長い刃が、背中に突き刺さった瞬間も。
みんなが声をあげて、なき叫んだ瞬間も。
なんだか、心が温かかった。

クラウドの手のひら。
すごく、すごくあったかかった。
意識だけで、みおろしたみんなのカオ。
絶対に忘れない。

そんな皆のいる場所。
壊されたく、ないから。
命とひきかえでもいいよ。

あたししかできないから。

この世界が続くように。
















ずっと祈りを。





後書き



エアリスの死ぬ瞬間の気持ちをかってに想像するとこんなかんじ。
題名のhollyはその名前のとおり『聖なる祈り』
あぁ、エアリス...すきだったよ〜〜〜〜〜〜。
めちゃくちゃないたよ〜〜〜〜〜〜〜〜。


2001.05.31