心臓、ドキリ。
だって、ねぇ。
好きな人に手を握られたら誰だって...。
|
夢みたいな ×××。 |
事件は、席がえの瞬間に起こった。
あの規則規則ってうるさい氷室先生が珍しく席替えの仕方を自由に指定したせいでクラスは蜂の巣をつついたような騒ぎになった。
みんなの狙いは、たぶん珪くん。
だからなのか、女のコたちは誰一人として座ろうとしない。
男のコだって女のコたちの様子を伺うかのように立ち尽くしてる。
そんな中珪くんは、ただひとりさっさと一番後ろの列の窓際に腰かけた。
実に、マイペース。
顔をふせて、眠りに入ろうとしてる。
でも、ワカラナイでもないんだけどね。
誰だって、好きな人の近くに座りたいとか思うもん。
もちろん、それはあたしだって変わらないけどさ。
でも、こんなことしてたって時間無くなるだけじゃない。
「、何処座る?」
実に楽しげに、声をかけてきた奈津実ちゃんと座る席を相談しようと顔をあげた。
瞬間、伸びてきた手に腕をとられて。
そのまま椅子が倒れるのも構わずに手をひかれた。
瞬間、蜂の巣みたいだった教室が水をうったように静かになった。
「え?ちょ...まっ...珪くん!?」
急に握られた手に、あたしの心臓は鳴りっぱなし。
なのに珪くんは、振り返ると唇に手をあててさらりとまるで当然のように囁いた。
「......いいから、言う通りにして。」
そして、そのまま珪くんの席の隣に座らされた。
あとには、ちょっとにやにやしながら奈津実ちゃんが前の席にかけて、あとはまるですんなりとジグソーパズルのようにはまった。
心臓、ドキリ。
だって、ねぇ。
好きな人に手を握られたら誰だって...。
|
後書き
初書きときメモガールズサイド。
にせもの、珪きゅん。
lenは、珪くんラバーです。
あと、まどかっちとか。
でも、まどかくんは狙えません。
だって奈津実ちゃんだいすきなんだもん。
あとは、みずきちゃんとかだいすきですねv
これから、増えるのかしら。
でも、一番三上がすきだけどねっっvv
image song 宇多田ヒカル 『嘘みたいなI
Love You』
|