せつなくて、せつなくて。

ただ、泣きたくなる。


瞳を伏せた珪くんのその仕草をみんなはクールで『らしい』って言うけど。

ほんとは、それがモデルのときだけにしてる『みせかけのポーズ』なんかじゃないって知ってる。

だから、こそ。

心が張り詰めて泣いてしまいそう。








傍にいれるのなら。










みんなは珪くんをなんにも興味なさそうだって言い張るけど。

ほんとは違う。

裏庭に隠れ住んでる猫たちが一番知ってること。

まるで、珪くんはうさぎ。

寂しくて一人でいたら死んでしまううさぎ。

だから、猫たちを世話してる。



人間(ひと)といるのが苦手だから。



傷付けたり、迷惑かけたりするんじゃないかって深読みしてる。


だから、いつもひとりで。

でも、強がってポーカーフェイス気取って悟られない振りしてる。

自分をみせるのが苦手なひと。


傷つけるのも嫌だし、傷つくのも嫌だからそうしてるんでしょ。




だから。

せめて、あたしといるときだけは。


あたしといるときだけは。


そのポーカーフェイスが必要無いくらい楽しくさせたい。


楽しくあって欲しい。


笑って欲しいって想うよ。


珪くん、クールなの似合うけど。


笑ったほうがもっとかっこいいって知ってるから。



だから。


私が傍にいるときだけは。




傍にいるときだけは...。













後書き


なんかわけわからないうちに書けてたもの。
ちなみに、15分。
つーか、いつも思い付き。
そして、こんな駄文をよしのりにプレゼンツ。
なんや、いったい。

image song 宇多田ヒカル『DEEP RIVER』











2002.07.14