涙が溢れた。


その分だけ、大人になって。


その分だけ、あなたを思い出す。







リフレイン。










小さい頃、なんども繰り返しみた夢。

小さな教会、大きなステンドグラス。

広がる幻想的な、ヒカリを帯びたイルミネーション。

柔らかい表情のおんなのひと。

絵本を読んでくれた男の子。


思い出すのは、いつもあなたといた日々。

最後に、読んでくれた言葉。

言ってくれた言葉。

『必ず、迎えにくるから』


夢の中でも悲しすぎて忘れられない。

知らないうちに涙が溢れてた。



今、目の前にいる珪くん。

あの言葉を守ってくれた。のに...。

どうしてか、また涙が溢れてく。


あなたはいつも、涙をくれる人。

寂しさをくれるひと。

せつなさをくれるひと。


嬉しさをくれるひと。

優しさをくれるひと。



それでも、どうしてか。

涙が溢れて。




その分だけ、大人になって。


その分だけ、あなたを思う。















後書き


はじめは失恋テイスト。
でも、これあれなんですけどね。
あの告白シーンの彼女の気持ちってことにしてあります。
ちなみに、len的には現代っコなのに。
いかにも異次元的なあの赤頭(ピンクって思います?)が許せません。
せめて、チャッパでいってください。
ピンク色は校則違反ですから。
ってか、その前に氷室とか、塔矢2号(守村/ちなみに一号はケイオス(ゼノサーガ)
とかも平気で校則やぶってますけどね(笑)













2002.07.31