30ミニッツ













学校であって、部活も一緒にやって、帰りがてらデートして、24時間中のほぼ半分以上一緒に過ごしてるのに。
いるのに。
一番一緒って思うほど、となりにいるのに。


なのに、別れるとき決まって、あと30分欲しいって思う。


時間を止めて、少ないよ!って思う。


授業の30分も、部活の30分も。
永遠ってくらい長いのに。


跡部といるときの時間は早足で動いてるみたい。

ううん、絶対動いてる。


「じゃあな」





ねぇ、それだけでもうばいばいなの?


ひるがえる背中ばかりじゃせつなすぎる。
かなしすぎる、いたすぎる。
さみしすぎる。

30分もあれば。
あと30分あれば、あいしあえて。

しあわせになれて。


キスできて、一緒にいられるのに。


できるなら、あと30分。


時間を止めて、一緒にいてよ。






「まってよ、跡部」

足音がきこえる。
とまる。








跡部がふりかえった。













「...まだ、一緒にいようよ...30分でも」











































追記。



30分って超貴重だよね。
しかし、lenは跡様しか書いてないなァ。
だって、なんか跡部って書きやすいんだよねぇ。


image song   t.A.T.u. 『30ミニッツ』





up date:2003.06.02