してちゃいけないってわかってた。
甘えてることだって知ってた。
でも・・・
でも。
どうしても、はずせなかった。
seize the light
夢みごこちになる演出をしてくれたわけでもなかった。
一生懸命選んでくれたわけでも、跡部からくれるって言ってくれたわけでもない。
あたしからねだって、てにいれたもの。
それでも、あたしはいいよ。買ってあげるよ、って言った跡部の気持ちがうれしかった。
跡部はその行為になんとも思ってなかったとしても。
あたしはうれしかった。
だって、それをしてるだけで自信がもてた。
あたしは、跡部に好きでいてもらってるって、気持ちがうわむきになった。
しあわせになった。
だから、未練たらしいけど、別れてからもどうしてもはずせなかった。
はずしたら、あたしのこころが死んでしまいそうな気がした。
はじめて、はずしたとき。
胸が苦しくて
悲しくて
思ってたとおり、心が壊れそうになって泣いてしまった。
そして。
まだ、跡部のことを好きな自分を
悟った。
追記**
まったくもって、自分の実体験。
経験中。
もうね、ママに指輪をはずしなさいって言われたの。
ママの前だけでも。
それだけお願いされたの、でも
でもね、はずしたら指が寂しくて。
あの人のことを考えて。
(あたしは別れてないけど)
胸が痛くなって、苦しくなって
指輪は絶対はすせないくらい、あたしにとっては大事なものだってわかった。
だから、きっとこのヒロインのように別れてからもはずせないんじゃないかなって思う。
その前に別れることがないと思うけど。
2004.07.28