言葉にしなくちゃ伝わらないこと、ほんとはずっと分かってたのに。











Over












冬のあの日。

横なぐりに降るあの雪。

繋いだ手にやさしい笑み。


ずっと周助のだいすきだったところ。

だいすきなところ。



続くんだってあのときは、ずっと思ってたよね。

ふたりとも。


なのに、些細なすれ違い、勘違いから番狂わせのように歯車は異質な音をたてはじめて。


ねぇ、周助がやさしいこと一番知ってるのは、知ってたのはあたしだったのに。



なのに。
どうして場所が変わっただけで、その大切で大好きな長所、気に入らなくなっちゃったんだろう。

うとましくかんじちゃったんだろう。

繋いだ手を離したのも、となりが淋しいのもみんなみんなお互い同じだったのに。


どうして。


話を聞くことが出来なかったんだろう。



...」


言いかけた言葉の続き、ほんとは分かってるの。




もう一度となりにいたいの。



あの空の白さえも笑って許せるくらいのその場所に。


いつもいつもいたかったのに...。





















もう距離は戻しようがないんだね。



キモチさえもその白の中に隠れてしまうから......。




































追記。

不二周助バージョンのOver。
千石とはまた違った別れかたです。


image song 浜崎 あゆみ『Over』





up date:2003.01.21