COLORS...×××extra














ミラーが映し出す幻を気にしながら
いつの間にか速度上げてるのさ



分かってるって
速度上げても制限があることくらい
速度表には20って白で書かれてる
守らなきゃ切符開かれて点数ひかれて最悪失っちゃうこともあるよね
でもそれはあたしだけ
君には赤信号なんてなくて100キロのスピードでも緑色の安全がいつでもあるってことも
そしてそれはあたしには絶対にないってことも
あたしはしょせん黄色




どこへ行ってもいいと言われると
半端な願望には標識も全部灰色だ


「室町クンがかわいいっていってたよ」

「...ふーん」



鼻で笑っておくよ
だって欲しいのは君なんだもの
それ以外の夢には色も名前すらもない
思い出せない



炎の揺らめき 今宵も夢を描く
あなたの筆先 渇いていませんか



必要ならいつでも筆を濡らしてあげられるのに
あげたいのに
いつでも握れる傍にあるのに 君はあたしには筆すらとらせてくれない
あなたの筆先を濡らすのはあの緑色
筆先にかすった赤なんか緑が全部のみこんでしまう



青い空が見えぬなら青い傘広げて
いいじゃないか キャンバスは君のもの


そうだよいつでもキャンバスは君のためだけにあって
一言あれば全てを君色に染められるのに
染められてしまうのに
それをしてくれないあたしのキャンバスは黄色の絵の具を限界まで塗りたくった危険信号



白い旗はあきらめた時にだけかざすの
今は真っ赤に 誘う闘牛士のように


あたしが君にひける色は水性の赤しかないのにね
白をひけって君はときどき態度で示す
酷い人
ぬりたい油性の赤はもう渇いてしまって蓋さえもがんじがらめ





カラーも色褪せる蛍光灯の下
白黒のチェスボードの上で君に出会った


「どうかした?」


「ううん...平気」


「嘘つき...言ってみてよ。話なら聞くよ〜〜〜」


「.......」





僕らは一時 迷いながら寄り添って
あれから一月 憶えていますか


捕まってしまったことにいまさら文句言えないけど
あっという間だったね
君の色はあたしのキャンバスを全部塗りつぶしちゃった
他の色なんて忘れてしまってのせられないほど絶対的にすごいスピードで




オレンジの夕日を隣で見てるだけで
よかったのにな 口は災いの元



「一緒にいたいよ...」




「無理ってわかってるっしょ?」




黒い服は死者に祈る時にだけ着るの
わざと真っ赤に残したルージュの痕


水性でも気付いて
雨に濡れなきゃ色はついたままだよ
赤い油性の絵の具の蓋は力さえ入れれば開くのに



もう自分には夢の無い絵しか描けないと言うなら
塗り潰してよ キャンバスを何度でも



出来ないと言うなら一度まっさらに戻して
白で塗りたくって今欲しいのは君の水性じゃない




白い旗はあきらめたと時にだけかざすの
今の私はあなたの知らない色



「じゃあねキヨスミ」


ちゃん?」

















































追記**


なんだか続きが書けないのでお慰み程度に書いたら出来上がってた。
わりあいお気に入り。まぁサブくらいのノリで見ていただければ。
この歌詞とってもすきよv




image song   宇多田ヒカル  『COLORS』





up date:2003.03.12