「宍戸」

気付けば、そうだオレは。

君の声に安らぎを覚えていたんだ。













少年。












あの日、切った長い髪に視線を落としたアイツ。
一瞬なんとも言えない表情みせたくせに、直後には笑って。

手、伸ばしてきた。


「芝生みたいになっちゃったね」

その言葉の意味を図りかねて戸惑ったようにこぼす。

「激ダサだぜ」

自嘲的なそのセリフに思わず笑いたくなってみあげると、アイツの顔には、優しい笑み。

「そんなことないよ、似合ってる。短いのかっこいいよ」

なんか少年みたいで!と、おどけてみせたアイツに苦笑する。


「ばーか、俺はまだ15だっつーの」

少年に決まってるだろ。と、怒ってみせる。



バカみたいに片意地張ってた今までと、長い髪と、テニススタイルにさよならしよう。

少年みたいな、(ガキくさいっていうのか!もしかして)アイツの好きなこの髪と、新しいテニススタイルと、この気持ちをバネに。

15の夏は、これからだ。













追記**


ドリームなんて誰が信じるものか!な宍戸ラブドリーム。(あくまでも)
宍戸さんだいすきです。
あ〜〜ん、宍戸のぶっきらぼうなところもかわいい。
めちゃくちゃかわいい。


image song  GLAY『way to diffrence』


2002.11.18