ちょっとはにかむような笑顔の。
亮が すき。
I'll be here!
近くなれずにいた距離感を。
感じさせたのはアイツで。
地味とは言えないけど、あの目立つ軍団の中じゃどちらかと言えば後ろにかまえてるカンジで。
おさななじみなんて特権を差し引いても、もうそのそばには気軽にいけなくて。
みてるしかなかった。
女のコがいれかわり立ち代わり変わっていく跡部や忍足のそばで、アイツのそばにも当然女のコが寄っていって。
でも、やっぱりあたしはみてるしかできなかった。
試合でプライドずたずたにされた日も。
ホントはね、一番分かってるはずなんだけど。
分かってたはずなんだけど。
差しのべたい手、差しのべる手。
欲しいか分からなくて...こわかった。
術(すべ)があっても気が進めないあたし。
たった一歩もふみだせないの、あたし。
立ち直ったときも、長太郎との訓練のときも、いつだってみてるしかできないなんてホント、おさななじみどころかマネージャーすら失格だね。
『ごめんね...』
あの日の言葉は、だから。
だから、勝手に口唇からこぼれたんだ。
なさけなくて。みっともなくて、あたし。
でも、みあげたあたしに亮は肩をつかんで。
言ってくれたでしょ。
だから、あたし勇気がでたんだ。
『必要としてる』
『あたし、亮がすきだよ』
純真すぎて。影の落ちてきた口唇に。
軽いキス。
嬉しかったんだ。
びっくりしたけど。
赤くなってそらしたその顔も、ぶっきらぼうに伝わった亮の気持ちも。
はにかむような笑顔でさえも。
だから、ここにいられる。
あたし、全てを信じられる。
なにより、一番に亮をね。
追記**
動揺しながら書いた宍戸ドリーム。
だってだって!
いろんなことがいっぺんに起こるんだもん!(テニには関係ない)
かなりところどころわからないカンジの記述ありますけど、もう曲のイメージだけで書いてますので。
やる気になったら、続編と言うか前の話書きます。
image song CHEMISTRY『My Gift to You』
2003.01.15