ピンク色のその下で。
女のコらしい憧れをかねそなえた少女だった。
ピンク色の髪の毛は必然的に女のコであることを呼び起こさせたし、瞳は将来の希望に広がっていた。
幾度となく口にする言葉。
「お嫁さんになるね」
だけど、少女は永遠を生きる機械仕掛けの創造物だった。
人間としての権利なんて一切与えられない。
与えられていない。
所詮、歴史を動かすものたちの手足にしか過ぎないのだから。
時間を共有出来るのは、ほんの一時。
あとは、ただ支えのない苦しみに戸惑い傷つくだけ。
そんな感情に振り回され、生き続けるくらいなら、いっそのこと夢を終わらせたほうがいいんじゃないかと思えた。
でも、いまのあの満ち足りた表情。
愛されたはずなのに、愛を知り得なかった少女のはじめての素直な気持ちがあらわれているようだった。
どこまでも、どこまでも一緒にいたいと思えた。
ファウンデーションに咲く、唯一の自然花。
その前で、指をからめて約束を交わした。
「きっと、守る」
少女は、指を絡めたまま首をかたげ、うなづいてみせた。
笑みが、浮かんでそのまま空気に溶けた。
ピンクが世界を埋め尽くすように支配した。
後書き
ジュニモモ。
世界観なんてでてないぜ、ちくしょう。
つーかわからんしね。
キャラとあたしの希望から出来上がったオリジナルみたいなもの。
でも、ジュニモモ。
あぁ、あとはあのシーン書きたいよ。
弾丸のブレスレット渡すところ。
つーかジュニアのあれがすき。
声。
2002.03.11