王子 VS 店長







ほとんどのものが引き終わり、結果。

季が1番、三上が10番、藤代は21番だった。

もちろん、そのようすを西園寺はモニターで見ていた。

画面をとおして外の盛り上がりが伝わってくる。

「フォッフォッフォッ。盛り上がってきたのぉ」

西園寺と同じようにモニターをみつめて、笑っているのは古株の松下。

彼も、西園寺と同じでかなりの策略家である。



その頃、店内ではすでに

10番までの客が入店をすませ、三上の番となっていた。


「クックックッ」

さっきまでとはうって変わって、いつもの三上らしさがでている。

「やはりカド台から埋まってやがる。季はダブルチャレンジ」

三上はさりげなくダブルチャレンジの季 潤慶を確認する。

「だが、この店ではカド台のセオリーは通用しね」

さすが、三上。

読めないと言いながらも、一応分析してしまうのはいつものクセなのだろう。

台を探す瞳は、血走っている。

彼がどれだけ、このイベントで勝ち抜こうとしているかが伝わってくる。

「ならばどこが当りか?本来なら当り台を見切れない店には近寄らないのがこの俺の
セオリー」

「だが、今日は違う...。ありそうで実はあまりない...サイバードラゴンとダブルチャレンジの同時新装」

三上は声を荒げると、瞳を周囲に向けた。

「そして、この店の意気込みこそ、狙い目!!こういう期待の機種の新装には必ずい
る奴ら...奴らにもこういう意気込みは伝わってるハズ」

いつものニヤニヤスマイルで、その奴らを探す。