すると、台のうえにすでにつまれたドル箱が。
その台でプレイしていたのは、季だった。
藤代は、慌てて三上に報告する。
「でもあれ...季も絶好調っスよ。ダブルチャレンジ」
それを裏付けるかのように、季の勢いも三上そのもの。
「ハイ来た〜〜〜〜〜〜」
液晶画面をみると、天使モードの30倍にチャレンジしている。
片手にはポッキーのアーモンドをもちながら、失敗しても何故か笑顔である。
「どーん。ハイこれで、15連続失敗〜〜〜〜〜〜〜〜〜やっぱ3000G狙ってい
かないと、男じゃないよ〜〜〜〜〜〜。ハイ皆ショボすぎね〜〜〜〜〜」
季は、そういうとダブルチャレンジのシマを見回した。
ダブルチャレンジには、気の強い椎名や鳴海などが陣取っている。
季のひとことで椎名や鳴海達は一斉に天使モードの30倍にチャレンジしはじめた。
三上はそれを憎々しげにみつめる。
「ったく、季の奴、余計なコトを...あのバカのあおりでダブルのシマ全体が30倍狙いに...殺気立って鉄火場状態じゃねーか。たとえ、設定1でも天使でAT×30成功すれば、とんでもない出玉だ」
三上はダブルの爆発力が予測出来るだけに冷や汗を流す。
その三上のイライラをつのらせるように季ののんきな声は続く。
「ハイ、またダメ〜〜〜〜〜〜〜〜。もうオロCぬるくなっちゃったよ〜〜〜〜〜〜〜」
三上はその言葉にさえ焦りを隠せない。
「くっそ〜〜〜〜〜〜、たのむから引くなよッ」
台をブン回しながらも気になるのはダブルのシマのこと。
「あと少しだッ」
三上は、それでもアドリブを駆使しているからかメダルはどんどん出て、台の上にはドル箱が二箱、三箱と積まれていく。
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