と、突然三上は席から立ち上がった。
腕にはめた時計の針は6時を差している。
藤代は三上の突然の奇行に驚き、声をかけた。
「何事っスか」
三上からはため息にも似つかわしい悪魔の笑いがもれる。
「ク...クックックッ」
拳を握りしめて三上は感嘆の表情でつぶやいた。
「勝った...」
そしてそのまま隣のダブルチャレンジのシマに向かって言葉を吐き出す。
その表情は実に晴れやかである。
「オイ、ダブルチャレンジの人々よ...俺の勝ちだ。現在6時。もはや3000GAT引いても消化出来んよ」
ダブルチャレンジに座っていた椎名、鳴海は青筋をたて三上をにらむが三上にはもはやみえていない。
三上の視線は最大の敵、店長に西園寺がみているであろう防犯カメラにむけられていた。
「オイ見てるか、店長...テメーの数々のトラップをくぐりぬけ...勝ってやったぜ」
たばこをとりだし口にくわえながらも視線はカメラに向けられたままだ。
藤代はそんな三上をみて、たった一言呟いた。
「ウオオ、狂ってる」
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