獣王五箇条。







西園寺は余裕の笑みでメダルを流していく。

三上はそれを回収機の傍で凝視していた。

(...箱数は同じか)

西園寺は出てきた紙を取り上げてメダルの枚数を声たからかに読み上げる。

「17927枚」


「どけオラ」

そんな西園寺をよそに三上はメダルを流し込む。

その表情は今だ勝利を確信しているようであった。

そんな三上に西園寺は物言いたげにみつめた。

「三上君だっけ?君の五カ条読ませてもらったわ」

三上はその言葉にビクッとする。


「!」


西園寺は瞳をキラキラさせながら三上をみすえる。

「だけど残念ね。あれじゃ私には勝てないわね。君じゃムリよ。だって君には足りないモノが一つあるもの」


三上は意味深な西園寺を睨み据え言い放つ。

「何が言いてぇかわかんねぇな...黙ってカウンターのぞいとれや...」

そしてしばらくしてカウンターに表示された枚数は17916。

11枚ほど西園寺には及ばない。


たかが11枚、されど111枚なのである。

この時点で1位は西園寺と確定した。

11枚の差。

しかし、三上は事実二位に甘んじることになった。

自身の勝利を信じていた三上にとってはまさに青天の霹靂。

三上の固まった表情をよそに西園寺は高らかに勝利宣言をした。

「三上君、破れたり!!ね」