頭の中にあったのは。


ぐるぐるした頭でだした結論は。


考えぬいたさきの答えは。


説得なんかじゃなくて。


決意。





guadian  force  02








誰よりも守りたいひと。
誰よりも死をみたくないひと。
失いたくない人。
世界で一番、最初にシンを倒したユウナレスカ様よりも。
私にとっては大切なひと。



一緒に育ってきたエイシ。





僧侶様に聞かされたそのことを考えるたびに心が音をたてた。

エイシが召喚士として存在する以上、旅を続ける以上。
エイシを救うことが不可能に近いことがひしひしと分かった。

召喚士として旅にでたエイシに対するいままでの民衆の期待をみてもそう。
少しの解放を目指して、まるでイエス・キリストの再来のように群がってくる人々。

それに答えたいって、出発前に語ったエイシをとめることは、きっと私にはできない。
あの瞳をさえぎることが私にはできない。

エイシを守りたいって意志が弱いとかそんなのの比じゃなくて、きっと。
その『答えたい』って、意志を変えさせる術を持たないんだ。


どんな言葉でも説得するキモチはある。
だけど、説得出来る確信が。
可能性が一ミリも、一%も私の頭の中にはない。


だったら。

どうしたら止められるか。

エイシに召喚士をやめさせられるか。
それは、とってもかんたんで。
だけど、きっととてもかなわないこと。



誰か違う人が先にシンをたおしてしまうこと。



エイシのほかにも世界中からほぼ毎日の単位で新しい召喚士が出発していて。
シンを倒すために。


だけど、その召喚士の大半が途中で旅をやめたり、道を誤ったり、モンスターにやられてしまったりして。
腕のたつ、民衆の期待をうけている召喚士はいない。

エイシのほかにはだれも...。



ただひとつ。私の血の中に流れる、大召喚士ウィルの力をのぞいては。



その答えに行き着いたら。

するべきことは決まっていた。



薪に火をくべているエイシの元に行って、ひとこと。


「私、旅を辞める」





それは、決意の言葉。



別れの言葉なんかじゃなくて。



君への生を望む言葉。














/▽



2003.01.29