できることなんて、ひとつもない。











guadian  force  One..01











優秀だね、出来るコだね、偉いね。って言われ続けた。

だから、それなりの自信も力も在ると思ってた。





だけど、いま僕は。

大切な人を目の前に何もできずにいる。




大切な君が、息も出来ずに苦しんでいるのに。
横たわっているのに。
何も出来ないでいる。








あっという間のことだった。

寺院に挨拶を終えて、宿に向かっていたとき、急に地響きと揺れと水が目の前に迫ってきて、あらわれて、彼女を攫っていった。






僕の目の前から一瞬にして。





僕は必死に呼んだ。

彼女のの名前を、天に届くほどまで高らかに叫んだ。


だけど、数分前まで笑顔だった君の。

楽し気な笑い声も音も何一つ聞こえなくて。




さらわれ、うちあげられたの体躯には、痛々しいほどの跡が残っていて。

そして、彼女は二度と笑ってくれなかった。


僕の「犬みたいな名前だね」って言って呼んでくれてた「チョウタロー」も、聞こえなくて。

呼ばれなくて。




ごめんね、

僕は、君のガードで、なのに僕だけ生き残って。

何も出来なくてホントにゴメン。
















警笛の音。














運搬船の合図に無我夢中で走る。


もしかしたら、別の召喚士が乗ってるかも。


絶望の中の淡い期待に、みえた人物にすがりつく。



「...お願いがあります」



みすえた先の、その人は僕と同じ体験をしたガードの、天才黒魔導士シュースケさん。



シュースケさんは、僕の言葉に穏やかな瞳で言った。


「僕に出来ることなら、いいよ」



ね、


僕には君を救う方法は分からないけど。
だけど、君を魔物になんてしたくないから
シュースケさんに頼むんだ。




ごめん、

、ごめんね。

君を助けてあげられなくて、ごめん。






































△/




追記**


長太郎ばーじょんguadian force。
不二が出てるのは伏線のためです。



image  song  FINAL FANTASY  ]『極北の民』『異界送り』






2003.05.28