endless future.08














っ!」



曲り角で追い付いて、その腕を捕まえる。


視線がひるがえり、目があった。


あの日と同じ、困惑色をした瞳がこちらを捉えている。

「なんで、さっきあんなこと言ったんだ?」

思うままに言葉を紡ぐ。


考えるヒマすらない。

そんな余裕もちあわせていない。




只、あるのはさっきのの言葉。

「景吾ちゃんにベタベタしないで!」


重なるように落ちてきた言葉。

「わかんな...わかんない...ごめんなさい...」

目を伏せて、はつかまえた腕から離れようともがいた。

腕に力を込める。


まだ、離れたくない。

離したくない。


ゆっくり息を吸って言葉を音にする。

「あやまることないだろ」


は、更に瞳を伏せて小さく呟いた。
小さい頃からみせるだだっこのようなクセ。

「でも、景吾ちゃんとあの人たちとのお話...邪魔しちゃったし...」


「いいんだよ、別に。大事な話なわけじゃねーから」

一息おいて、髪を撫でてやりながらの手を握る。


チャンスは、もうないと思った。

いま、伝えるしか...。

「...もう話してくれないかと思った。二度と話せないと思ってた。




...。)



オレ、のことずっとまえからすきなんだ...」


瞳がかちあって、の開きかけた口唇がまた閉じた。


困ったようなカオ。


みていられなくて、つかんでいたうでを離す。


瞬間、ときはなたれた小鳥のようには走っていってしまった。


困惑した瞳だけを残したまま。



オレは、その場ではなれていくの背を目で追っていた。



追うしかできなかった。






















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追記**


えぇ加減にしろ!と叫びたくなるドリーム。
同じことしすぎ。
も跡部も迷いっコですから(むしろlenですか?)
つーか、ほんとに牛歩だね、こりゃ。




image song  globe 『DEPARTURES』


up date:2003.02.08