それでも、やっぱりお前を待ってる、、













prayer.10



















________方法はひとつしかなかった。

なんて言い切れないし、思ってないけどあの時のオレは冷静になることなんてできなくて、たったひとつの要素に目を逸らせなくなって、そらせなくて頭が一杯だった。


スキを伝えてなくて、あいまいなはじまりで。

もしかしたらは、宍戸をまだスキかもしれなくて。

宍戸もをスキかも知れなくて。

わたす気もゆずる気もないけど。

交差しない付き合いをとするのだけはイヤで。

今まで同時に4人とつきあっても罪悪感もなにも感じなかったのに、だけは。

だけは。

オレがを想う10分の1でもいい、想っててほしくて。


一人占めしたくて。

だから、そうするしかなかった。って、それはていのいい言い訳でしかないのも知ってるけど、分かってるけど。

それでも、オレはたしかめたかったんだ。

フラれるのがこわくてコワくて告白できなくて、でも答えをきく勇気をなくて。

だから...。


「宍戸とヤッてきていいぜ」


祈るように、願うようにはいた言葉。

でもソレは、yes、noの返事なんて求めてなくて。




イタくて、せつない、こんがんの強制。




去りゆくの背に、、オレは何を期待していたわけでもない。


をムリヤリ手にいれたあの日のざいあくかんが、オレをただつつみこんでいた。




それから何時間、ひとりでソファにいつづけたんだろう。

いつもは、となりでがバカ笑いしたり怒ったり泣いたりしながらドラマをみてて。

オレもソレを横目でたのしんで。


でも、その日は一人で朝を迎えるんだってかくごしてた。

ずっとスキだった相手には抱かれて。

それで、宍戸のそばを選んだとしても、オレは。

何も言えない、はじめにしかけたのはズルしたのはオレだから...。



でも、オレは。

たとえ、が宍戸のところにいっても、オレは。

きっと、をスキなままでいつづけるんだとおもった。






















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追記**



なんかめっちゃせつない、跡部。
len的には跡部くんはぶきようなだけなんだとおもうんです。
だって、手塚戦でみせた熱い跡部くんもいるしね。






image song  globe 『seize the light』


up date:2002.12.01